今年5月にマツモトクラフトフェアの出店者の下調べで、はっと気づいた作家の平野照子さん。新発田在住の作家さん。鶴岡に所用のため車で帰ることになり、その日程に合わせて訪問しました。横浜を2時半に出発し時間調整しながら午前中に伺う予定でした。しかし・・・
高速道路上の「通行止め」。今年は飯田クラフトに続きこれで2回目。2時過ぎの事故が原因で花園インターから1区間通行止め。まだ4時前だったので、開通することを願いつつ通行止め直前のPAで仮眠。1時間半ほどで起きて腹ごしらえし、意気込んで本線に入りましたが、まだ通行止めのまま。しかも出口まで渋滞3kmで約1時間。さらに次のICまで一般道が大渋滞で約3時間。なんと4時間もロス。仮眠も含めて6時間。悪夢です!午前中に新発田に着くのは到底無理。平野さんには遅れることを連絡しましたが、夕刻以降は留守とのこと。とにかく必死で走りました。本庄児玉から再度高速にのりなおし、ほとんど休まず走り、なんとか平野さんの陶房には14時に到着しました。
平野照子さんは気さくで優しい方で、ギャラリーの前で待っていてくださいました。陶房に入れていただき、作品作りの経緯や現在の取り組みなどを伺ったあとで、作品を見せていただきました。平野さんのHPに掲載されていた作品集の中で、実物を拝見したかった作品は、箱から出して見せていただきました。
平野さんのHPに掲載されていた作品集の中で、すごく印象に残って気になった作品「水底を歩く夢」。私が思い描いた光景は・・・澄んだ水の中で(有機物はあるのでちょっとだけクラウディ)太陽の陽射しがゆらゆら届いた水の底を、茂った水草をゆっくりかきわけながら歩く姿。実物を拝見して、よりリアルに感じることができました。箱から出して、わざわざ草むらに飾っていただいたことで、とても雰囲気がでてよかったです。
この作品を直に拝見しただけでも、今日訪問した甲斐がありました。
最近の作品の中から、ろうそくを灯すオブジェを見せていただきました。大きな木の幹の周りを歩くひと。画鋲のところにろうそくを灯すと、光があたって人が揺れ、生きている感じがでるでしょう。
上の2作とは違う雰囲気の作品です。以前はこういう作品を良くつくられていたそうです。生命感あって私はとっても好きです。
ぐるぐるのオブジェも当初作られていた作品なそうです。次第に変化していく作家さんの作りたいもの。見る側にとっても、その変遷を、どうして?と謎解きのように考えながら見ると面白いです。
平野さんお忙しい中で時間を作っていただきありがとうございました。また機会をみてお伺いしたいと思います。
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