ポルトガルのシンボル「幸運の雄鶏」伝説で有名なバルセロスに伝わるFigurado（陶人形）、その作家さんの中でも有名なJulia Ramalhoさんの工房に訪問した時に連れ帰った作品、７つの大罪のひとつＩＲＡ（憤怒）です。Juliaさんの作品の特徴である姿の怪異さは十分知っているつもりでも、なお、その姿には驚いてしまいます。

彼女の作品を初めて知ったのは８年前の夏。ポルトガルを旅するためにポルトガルの工芸品や陶器を調べていた時、あるＨＰで見つけた作品の画像。その造形の特異さに圧倒され、どうしても作品を見たくなりました。バルセロスを訪問した折、旧市街の真ん中にFigurado（陶器人形）センターがあり、そこにJuliaさんの作品が数点展示されていました。事前にネットで調べた映像以上に、実物の作品の姿は不思議で怪異、飴柚一色で表現される力強さに圧倒されました。後にバルセロスを再訪し直接お会いする機会を得ました。どこからこんなエネルギーが迸るのか、不思議なぐらいに小柄で静かな女性でした。ポルトガル語が堪能ならば、なぜこのような造形に行き着いたのか、詳しく伺えるのですが、残念ながら片言のポルトガル語では難しい話題です。何とか次はもう少し話せるようになりたいです。

Julia Ramalhoさんの宗教的作品はキリスト教書店教文館エインカレム様で常設販売いただいております。（※2018年末現在）

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