9月の雨、冷たい雨、水色の雨、雨にまつわる曲は、情緒的でちょっと切ない。でもクラフトフェアに限っては別っ!センチはいらいない!出店準備は大変だし作品も濡れるしお客さんも傘ささないといけないし!お願いだから何とか雨雲消えてほしいっ!という悲鳴のような祈りも静岡が近づくにつれて雨の音にかき消される。三連休に遠出するには渋滞回避が鉄則なので、思いっきり早く起きて東名を走る。8時半にはARTS&CRAFT静岡手創り市の会場となる護国神社近くのショッピングモールに到着。スタート9時なのでちょうどいい時間。連れは長靴に雨合羽+傘。同じ道を行く常連のお客さん達もやはり長靴。パラパラだった雨は会場に着く頃から本降りに!
元々雨が嫌いではないので、傘をさして会場を周るのは苦にならないが、写真を撮るのはちょっと面倒。下手すると傘を落とすしカメラが雨で濡れてしまう。昨年初めて訪問し、出店作家さんのレベルの高さとフードエリアの人気の高さに驚かされた。今年はあいにくの雨ながら会場にはどんどん人が集まってくる。
お昼には間があるのに長蛇の列のフードエリア。連れは一時間並んでキッシュとマフィンをケット!
さて、クラフトフェアの出展者さんには、まず感謝のことばを贈ります。雨の中で設営してお客様を待っててくれて本当にどうもありがとう。
さてレポート開始。いつもながら陶器とオブジェ中心にレポートします。まず最初は、岡山の陶芸家、笠原佳子さんの壷。晴れていれば晴れた顔、雨の日には雨の顔をしてオーラを放ってました。
こんな雨の中なのに、きれいでさわやかなディスプレーに足がとまりました。ことり窯さんの器たちです
そして静岡の陶芸家、村上奨のコブタのオブジェと小像です。どちらも周りがシンッと静けさが漂う清楚な作品です。他にも胸像が何点かありました。
可愛いので撮らせてもらいました。FUTAYAさんの展示風景。陶器の器に木の蓋がパコッとのっかっています。女性的な作風と女性が好みそうなおしゃれなディスプレーです。
山梨の陶芸家、福川廣巳さんの展示ブースに見つけた陶器のシロクマとくじらです。シロクマの名前はミルク。お守り代わりに連れているそうです。なので非売品。クジラの名前はないそうです。シロクマのなで肩なところが本物に似てますね。一服のゆとりをもらいました。
都会のショーウィンドーを想わせる神奈川の陶芸家、小川麻美さんの展示ブースの風景です。おそらく真ん中の黄瀬戸のマグカップに足がとまったのだと思います。毎日の生活シーンに溶け込んで、強く打ち出ししなくても、ないと困るようになる存在感の器でした。
さきほどのシロクマのミルクさんは可愛い仕上がりでしたが、こちらは怖いシャークです。浜松の若い作家INISHIEさんのブースです。金属釉で表面の仕上がりが陶器ではない感じ。いぶし銀といいますか、マットで落ち着いた感じです。シャークの歯が意外にも鋭くチクチクします。
展示風景の一部です。右から象、金魚、そしてクマです。金魚の風合いはセランゴールピューターのようでした。いただいたカードにHPアドレスが載ってました。コチラ⇒ http://cha8com.wix.com/inishie
岐阜の作家、小黒ちはるさんの作品です。このディスプレーも可愛いですね。丸っこくてほどよい大きさで、手のひらで包み込まないといけない気にさせる器たちです。
雨に映える緑。会場突き当りから左に折れる角に出店されていた榊麻美植物研究所さんのブースです。植木というより植物を使ったオブジェ、インテリアです。今日のような雨の日には緑が活き活きして美しいです。
写真のとおりです。いいなぁ、この世界。木村悠希さんの展示風景です。家の中の風景、公園での一コマ、情景が浮かんできます。以前に、どこかのクラフトフェアを紹介するサイトの写真を見ていたら、目に飛び込んできた作品です。どこかで会えるといいな、と思ったことを鮮明に思い出しました。ブースの周りは水浸しでスタッフの方が水かきしてました。そんな中での公開、ありがとう。いつか工房におじゃましたいです。
今年の秋はクラフトマンにとっては受難の年ですね。9月の週末はことごとく台風の影響を受けてました。10月に入れば、と期待してましたが、晴天率の高い体育の日の三連休もこんなに雨。その中で設営の準備をして私たちを待っていてくれた作家さんたち本当にどうもありがとう。スタッフの方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。相方もキッシュに感動してたので来年もきたいね!
※メールアドレスが公開されることはありません。