バルセロスでポルトガル陶人形の作家さん訪問も3日目になります。昨晩は体調が戻らず早々に寝床に入りましたが夜中に起きて作業。毎日帰宿後に作品のチェックや梱包など沢山やることがあるので一旦は寝床に入ってカラダを休めますがその後は作業そしてまた寝床に戻ってカラダを休める繰り返しです。朝は果物中心の糖質多めの朝食を摂って何があってもバテないようにシャンとさせます。
今日はポルトガル作品を日本に紹介するキッカケとなったコンセイサォンさんの陶房を訪問します。タクシーは相変わらず道に迷い、こちらが「そっちじゃないよ」と伝えても「まぁ、まかせといてちょうだいっ」という感じでマイペースで探していきます。もう慣れっこですが・・・うーん。そうこうするうち秋の陽光に照らされた田園風景の一角にある陶房に到着。現れたコンセイサォンさんと旦那さんにご挨拶。一年ぶりの再会なのですがちょっと前にお会いした感じがします。お会いできて本当に嬉しい。日本のBS放送(NHKのBS放送関口知宏のヨーロッパ鉄道の旅ポルトガル編)でコンセィサォンさんの陶房が紹介されたことを伝え再会を喜びました。
いつも仲の良いご夫婦。今回の旅では作家さんの写真を忘れずに撮ろうと思ってましたのでパシャ!お二人はサンターレンのイベントから戻った直後でした。お疲れのところ時間を作っていただきありがとうございます。
円らな瞳に豊かな胸が特徴のコンセイサォンさんの作品が陶房横の展示棚にありました。いつもよりクリスマスが近いためイエス降誕などの作品が多かったです。バルセロスといえば幸運の雄鶏伝説のガロが有名なのですが、昨年は輸送に懸念があって作品を持ち帰らなかったので、今年はガロを中心に探しました。
コンセイサォンさんの作品は最後に釉薬をかけて焼き上げるので光沢があって上品な仕上がりになります。今回は可愛いガロや全身の羽根が逆立つスーパーガロとでも言うような代表作品を持ち帰りました。作品はオラリアwebshopと展示会でご案内を予定しています。
幸運のガロ以外にも、ミーニョ地方の生活風景を描いた素朴な作品などを探していると、あっという間に時間が経ちお昼になりました。嬉しいことに近くのレストランで昼食をご馳走になりました。昨日も一昨日も昼食抜きでしたので久々のランチ。チキンの半身のソティーは豪快で、付け合わせのポテトフライの量も半端ではありません。さらにデカンタで赤ワインが登場。折角の時間なのでたくさんいただきました。もう少しポルトガル語が堪能であれば会話も楽しめるのですが片言ですみません。ご馳走様でした。
昼食の後は、知り合いの作家さんに連れて行ってくれる、と誘っていただいたので、なかなか連絡のつかなかったフェルナンドさんと女性作家のピアスさんの陶房へ連れて行って頂きました。
訪問したラゥリンダピアスさんは笑顔が美しい女性のテラコッタアーティストの作家さんでした。クリスマスシーズン間近なので、出荷を待つ小さめのプレゼピオ作品が所狭しと並んでいました。その中にプレゼピオ以外の作品がポツポツと見えましたので、フクロウや聖アントニオ作品など数点を持ち帰ることにしました。
小さなプレゼピオが沢山並ぶ棚の近くには大きなガロが鎮座していました。開いた足の爪が立派でしかもリアル。小さい作品とは違って迫力満点の細工です。他の棚にはカラフルに色付けされた作品も並んでいました。今回は諦めましたが次回以降チャンスがあれば大作も日本で紹介したいですね。
ピアスさんの陶房を後にして、なかなか連絡のつかなかったフェルナンドさんの陶房へ連れて行って頂きました。昨年の訪問でお会いできず今回是非お会いしたかったご高齢の作家さんです。訪問してみると優しい雰囲気の作家さんで、まだまだお元気に活動されてました。
フェルナンドさんの作品は、土人形を彷彿させる素朴な風合いで、見ているだけでとても和みます。作品の題材も宗教的な作品の他に、ミーニョ地方の生活風景を描いたものが多く、特に、仲の良い夫婦が踊ったり歌ったり話し込んだり、並んでいる作品が多くて、心があったまります。日本の方々に、是非この感じを味わってほしいと思い、小さめの作品を数点持ち帰ることにしました。
最後に同行いただいたコンセイサォンさんご夫婦とモルガードさんとの写真を撮って陶房を後にしました。
もうだいぶ陽が傾きかけてきましたので、無理せず宿に戻ることにしました。コンセイサォンさんご夫婦にはスッカリお世話になってしまい感謝感謝です。日本でスーパーガロを紹介し、何とか定番で販売できるようにしたいです。
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