数年前、広尾のギャラリーで出会った、屋久島埴生窯(はにいがま)の山下正行さんから陶展のハガキをもらいました。オブジェ紹介サイト「12月のこころ」の作品欄で鳥の注器を紹介したばかり。何か運命的なものを感じ、ご本人にお会いしたくなり、在廊日に訪問しました。初めて降りる曳舟駅、陶展が開催される和カフェ&ギャラリーみづきは、その曳舟駅から少し歩いた所にあります。間近にスカイツリーが臨め、下町情緒が漂う街並みを通り過ぎてギャラリーに到着。
カフェに併設した展示部屋の中には、たくさんの作品が並んでいます。店内には山下正行さん本人がおられ、私の手に持っていた案内ハガキを見つけて声をかけてくれました。広尾のギャラリーでお目にかかったことを告げ、オブジェサイト「12月のこころ」に載せている作品をお見せし記憶を辿ってもらいました。
美術館に来てしまったかのような錯覚をしてしまう作品の数々。思うこころがそのまま作品に姿を変えているかのようです。コメントできるものではないので、是非お越しになって作品をご覧ください。
店内の展示スペース(お部屋)には、様々な動物の象形作品が並びます。土って力強いものですね。屋久島の精霊が作品に宿っています。
山下さん本人とお話ししたい、その思いが通じたのか、たくさんのお客様との対応の合間に、十分すぎるほどの時間をいただきました。作陶の気持ちをお聞かせいただいたり、こちらの思いに耳を傾けてくださったり。もうすぐ二年目を迎えるオブジェの紹介サイト「12月のこころ」、気持ちも新たに、次に進む気持ちが固まりました。
さらに、お店の方もすごくフレンドリーで、初対面なはずなのについつい世間話しをしていました。お店の庭には、個人で所有されている山下さんの作品が並んでいました。素敵な作品でした。遠目に写真を撮っても良いですか?と伺うと、中でゆっくり撮ってください、と庭の閂を外してくれました。すごく嬉しかったです。優しい言葉に感謝です。
近くで撮ることができた作品たちです。外の庭に飾られたオブジェは、自然の中で、季節や空気と交じりあい、呼吸してるかのようなエネルギーに溢れていました。お近くの方はもちろんですが、少し遠い方でも是非足を運ばれたらいかがでしょう。会期は4月2日(土)までです。
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