この作品に出会ったことで聖書の7つの大罪を調べることになりました。INVEJA(嫉妬ねたみ)。大きな罪につながりかねない戒めの行為です。幸運の雄鶏伝説で有名なバルセロスでは、百年以上の歴史があるFiguradoと呼ばれる陶人形作りが盛んです。国民の多くが敬謙なカソリック教徒のポルトガルでは、日本ではあまり馴染みのない宗教的な人形が多く、7つの大罪の作品もその一つ。この地で最も有名な作家Julia Ramalhoさんは宗教的作品を多く作っていて、その特異な姿像を飴色単色で表現しています。訪問した陶房には多くの宗教作品が並び、その中に7体の像が飾られていた。ひょっとしたら周囲にこんな人もいるかもしれない、と思わせる、戒めと少しの親しみを残した貴重な作品です。銀座四丁目のキリスト教書店、教文館様エインカレムで展示いただいております。(2018年末時点)
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