レポートを書くのがちょっと遅くなったので過去形で書いてます。10月末から出かけるポルトガル作家さんへの訪問準備で頭の中はポルトガル一色!そんな頭の中ごちゃごちゃでも、どうしても足を運びたくなる「工房からの風」。出展者数は50名なので規模としてはコンパクトなのだけれど毎年何かしら鮮烈なエネルギーをもらえるこのクラフトフェア。とにかく出かけようと決意して気がつけば私は会場にいました。もう何度も来ているのに、どうしても駅の出口がわからなくなってしまう悲しさの本八幡駅。お決まりの線路下の道路を歩くこと15分で会場近くの交差点に到着。
さぁ、今年はどんな作品が私を待っているのかしらん?
入り口からすぐのところにブース出店していた福井一伯さんの端正な器たち。出店場所としては好位置で例年多くのお客様を集める場所だけど、今年もまた多くのお客様がブースを取り囲んでました。いずれ52週のマグで紹介できるよう、自分用の作品もチェックし写真を数枚撮らせていただき、まずは先に進みます。
ちょっと変わったコーナーがあってパチリ!ほうきがブースの周りに沢山ぶら下がり、ミノの試着ができる特設コーナーです。若い女性二人組が実際にミノを身につけていました。ミノってどう書くんだっけ?
そしていよいよメイン会場に入ります。会場マップを見ながら予習し(見てもすぐ忘れてしまうし、方向音痴なので見た意味もなく)賑やかな会場へ。
数十歩進むと左手にツートンの土の感触の残った手ごろなマグカップが目に飛び込んできました。竹口要さんの作品展示ブースです。かなり薄くて底部が少しどっしりして安定していた記憶があります。写真の右側のマグカップを自分用に、会場を一周したら戻って購入しようと決めて、さらに先に進みます。もちろん陶器以外の染色織物、ガラスなどの作品展示が並んでいますが、写真は撮らずに先へ先へ。※後日談ですが一周して戻ったらこの作品は売れてしまってました。
記憶が正しければですが、九谷の磁器作品を展示する梅田かん子さんの展示ブースです。幾層にも重ねた陶板を貼りつけたオブジェが目を引いたので立ち寄りました。オブジェ作品はうまく撮れなかったので絵付けのきれいな器群をパチリ!青空の下で映えます。
オブジェ探索が訪問の大きな目的なので、何匹も並ぶ金属のサイに心を射止められ、とどまってしまった金属作品が並ぶPenさんのブース。角のある作品がスタートということで看板作品のサイを撮らせてもらいました。
続いてはガラスの仏像です。木彫でなくガラスであるところに面白さもあり撮らせてもらいました。こちらも、陽射しの下できれいに輝いていました。
作品の写真がうまく撮れなかったのですが、Penさん熊谷さんのブースと道を挟んだ反対側に、モノエさんのブースがありました。昨年、東静岡クラフトフェアで、シンプルかつ機能的な鉢を二つ求めた作家さんのブースです。その際は、女性の方が説明してくれたのですが今回は物静かな男性が一人。鉢は出品されていないか聞いてみると、実は作品を作っている作家さん本人でした。そして何と昨年の東静岡のことも記憶されてました。買い求めた鉢はすごくいい鉢なので率直に感想を伝え、しばし会話を楽しみました。改めてファンになりました。いつか広く紹介したいなぁ!
横から撮影したので、壁掛けのように見えますが、あくまでも木のスプーンの展示風景です。本当にキチンと並べられていて、ちょうど並べ終わったところを狙ってパチリ!いやぁキレイに並ぶものです。
ブースに展示された作品を見た瞬間、絶対出会ったことのある作風だ、と感じて後でチェック。やはり・・・春に訪問した「にわのわ」に出展されてた本山ひろ子さんの作品でした。金属なのにリアル、そして重い。子供たちがブースの周りを取り囲み、これがいいあれがいいっと賑やかです。触っていいよ、と言われてみんな喜んで作品に触れていました。手前はタランチュア、かなりリアルだったですよ!
とにかく綺麗でした。遺跡の中から掘り出された過去の器、手に取ると時を遡れる、感じれる、そんなコトバが頭に浮かぶ作品です。持ち手がとれてしまいそうな脆さと可愛さに胸キュンです。オブジェと見紛う作品を前に、作り手の瀬川辰馬さんに、失礼を承知で壊れやすいか聞いてみました。繊細だけれど焼き物ですから、自分も朝のコーヒー用に毎日使ってます、と透明な答え。ならば自分でも使ってみようと即決しました。いずれ52週のマグで紹介しますよ。
連続して小さいマグカップの紹介です。ホーローのカップに見えてしまう肌感、山下透さんの作品です。この作品もまた、手に持った感じが手になじみ、そのまま、ここを離れがたい気持ちになりました。気がつけば、また一つマイカップが増えています。後日かならず紹介します。
足早にレポートしましたが、滞在時間は結構長かったのですよ。ただレポートを書いているのがポルトガルから帰った後なので、このような矢継ぎ早の紹介になってしまいました。昨年の工房からの風訪問記でも書きましたが(ちょっと偉そうに聞こえるかもしれませんが)このクラフトイベント成熟してきたと思います。なんていうかイベント自体が尖がってた時期を過ぎて、お客様を包み込むようになった安堵感を醸し出してました。
来年はどんな表情になるのでしょう。楽しみです。
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