滋賀県のことうヘムスロイド村で開催されるヘムスロイドの杜まつりには、今まで一度も訪問しておらず、今年こそ行きたいクラフトフェアの一つ。ただし、横浜からはかなり遠く交通費もかかるため、直前まで訪問するか迷いに迷いました。何度も見たはずの出展者名簿をもう一度見直したら、見落としていた濱比嘉詩子さんの名前を発見。これで決まり。随分お会いしてないので、今回はチャンス、心は決まり夜行バスを予約。ギリなのでほとんどの便は満席で、見つけたのは、深夜0時前に川崎を出発し、彦根駅に朝6時前に到着する夜行バス。しかも残席わずかです。迷っている時ではないので、まずは予約してからどうするか考えました。
川崎駅から深夜バスに乗るのは初めてだったので、乗り場がわからずかなり焦りました。結局、車で来る途中に見かけたバス停が目的のバス乗り場でした。ほっ!ほぼ時間通りにバスが来て、あとは乗車し翌朝まで頑張るだけ。小刻みに眠りをとり、無事に彦根駅に到着です。外は快晴で爽やかな風、今日は良い日になりそうです。
計画では、7時半過ぎに彦根駅始発の近江鉄道で愛知川駅に。そこから会場までは徒歩で40分程度と見積りました。発車まで約1時間、折角なので彦根城まで市内を一回りしました。途中、お濠の外から臨む彦根城天守閣をパチリ。
近江鉄道に乗車すると、社内には絵画が展示されたギャラリー列車、なんかアート尽くしだなぁ。愛知川駅に着いたら、想定外の無人駅。道を聞くこともできず、地図を見ながらゆるゆると歩き始めました。会場まで1/4程度歩いた地点で時計を見ると既に15分経過。ひょっとして目算違い?1時間もかかる?駅からでるバスに、まだ追い抜かれてはいないので、バス停を見かけるたびに心が揺れ動きます。ただ案内文には、会場は最寄りのバス停から徒歩15分、と書いてあったので、ここまで来たら、最後まで歩くことを決意、ひたすら歩きます。50分経過、とうとう道がわからず不安になり、畑で作業中のご夫婦を発見し、地図を見せて伺いました。
幸運にも道は正しく後少しです!奥様が陶器の好きな方でヘムスロイド村の位置もハッキリ教えてくれました。ほとほと疲れていたので、まさに天の助けです。結果1時間10分程度で到着しました。10時開場にはまだ間がありましたが、駐車場はかなりいっぱいで、会場にもたくさんのお客様が来ておられました。
目的のことから先に実行。益子陶器市での失敗の教訓を思い出し、まずは濱比嘉詩子さんのブースを探しました。
会場を周ると、ほどなく濱比嘉さんのブースを発見。遠目に見てすぐわかる陶器の人形が沢山並んだブースです。遠かった道のりが嘘のようにほっとしました。まずは濱比嘉詩子さんにご挨拶、前にお会いした時の経緯を話したところ、すぐに思い出していただけました。よかった。ありがとうございます。
以前の作風と違って、肌がつやつや光る作品が増えていました。同時に色使いも様々で、緑やブルーが増えたみたいです。
中にはこんな可愛らしい作品もありました。今、濱比嘉さんは釉薬にはまっているそうで、様々な釉薬を試しているそうです。そのため作品もいろいろ感じ方の違うものができているのだと理解しました。開場時間になりお客様が増えてきました。可能な限り時間を割いていただき話しができました。次は常滑の工房に伺いゆっくりお話ししたいです。
さて、濱比嘉詩子さんのブースを後にして、これから会場を周ります。まずは静岡の木工作家、長谷川渉さんの大きな作品群です。昨年2度ほどフェアで訪問した作家さんです。動物の表情はどれも可愛くおちゃめですが、一体を1本の木から削りだしているので、重量感タップリです。「発送承ります」の看板は必須です。
このクラフトフェアには陶磁の作家さんの出展が一番多かったと思います。廣川みのりさんのブースにはシンプルな"装飾”がアクセントになった使い勝手の良さそうな食器が並んでいました。
地元東近江市の作家、奥川ユウジさんのブースには、物語調の作品が並んでいました。冬の街の情景を塗りこめたようなマグカップはとても素敵でした。のちほど皆さんにもご紹介します。それから奥川ユウジさんのHPはコチラ http://www.t-craft.com/coo/
兵庫県の作家、久保雅裕さんの作品です。皿の縁取りする花びらの大きさがちょうどよく、できれば一揃え欲しくなる器でした。
このクラフトフェアでは珍しかった植栽の鉢を並べていた土岐市の作陶家、三尾忍さんのブースです。意外なカタチの鉢も多かったのでジックリ拝見しました。
いろんなクラフトフェアを見て周ると、突然、自分と波長のあうリースに出会います。今回もそれ!cuzcaさんの作品は、木(植物)とウールとサンキャッチャーの組み合わせが絶妙かと。お土産に一点求めました。機会をつくって紹介します。ちなみにcuzcaさんのHPはコチラ⇒http://cuzca.jimdo.com/
当日は汗ばむ陽気だったので、ガラスの中の植物が揺れる風景は、本当に涼しげでした。ガラス作家牧野善昭さんのブース風景です。いい感じでしょ。
いつもいつも素敵な作品展示をされる松野裕司(Pa.Co.)さんのブースです。棚買い、箱買い、大人買いの衝動にいつもかられます。ホント可愛いしステキです。
今回のイベントでは、沢山の作家さん作品を撮ってきましたが、字数も増えたので、紹介するトリは島根の作家、大本紗綾香さんの作品です。山陰は民藝の盛んな地、勉強修業は他の地とおっしゃっていましたが、伝統を感じさせる清楚な模様です。私はこういう作品好きです。
まだまだ紹介したいのですが、そろそろ次に動きます。往路の徒歩1時間があまりにきつかったので、帰路はバスで駅に戻ることにしました。一番近いバス停香ノ庄まで歩き、椅子に腰かけて暫しバスを待ちました。ちょっとだけ到着は遅れましたが、駅までの早かったこと。1本道だし途中の信号もほとんどありません。ほんとに数分で駅に到着です。また来る時は迷わずバスにします。昨日の深夜から始まったヘムスロイドの杜まつりの旅、濱比嘉詩子さんにシッカリお会いでき、たくさんの作家さん作品とも出会えて、遥々来た甲斐がありました。皆さんどうもありがとうございました。
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